八戸圏域水道企業団指定給水装置工事事業者 水住(みすみ)
主に住宅の水回りのメンテナンス、リフォームを手掛ける水住はおよそ設備工事関連の企業があるとは思えないような閑静な住宅街の一角に事務所を構えています。創業は令和2年の1月というとても若い会社です。今回は創業者の斎藤成一さんへのインタビューから創業の経緯と空き家を活用してみての率直な意見に迫ってみたいと思います。
水住が事務所を構える場所は閑静な住宅地の中にある
元は電気工事業の事務所だった空き家をリフォームして使用している
創業者の斎藤さんとはどのような方なのか
水住創業者の斎藤成一さん
斎藤さんのプロフィールについて簡単にお聞きしたいと思います。
「昭和62年生まれの33歳です。元々父がこの仕事(水回りのメンテナンス)をやっていたので父のところでこの仕事を始めました。一度父の元を離れて足場屋、リフォーム店といったところで別の経験を積んだこともありました。その後再び父の元でこの仕事に戻り、現在の独立という状況に至ります。」
会社は令和2年創業でお若いですが、斎藤さんご自身もお若いですね。驚きました。それでは会社についても簡単にお聞かせください。
「創業は令和2年の1月で、主に住宅や小型店舗の水回りのメンテナンスやリフォームを手掛けています。今は二人でやっています。」
なぜ継承ではなく独立という道を選択されたのか?
お聞きした中で気になるのはやはりお父様が経営されている会社を継承するのではなく、あえて独立という選択をなされたことです。社⾧の息子という事で、しかもご一緒にお仕事をされているのであれば周囲もいずれは継がれるというように思われていたのではないでしょうか?
水回り工事で使用している工具
「それはよく聞かれますね(笑)。周りの方もそう思われる方も多かったと思います。私は親子で仕事をする場合にはうまくいくパターンといかないパターンに分かれてしまうと思っています。私としては後者のパターンだったのかなと思います。もちろん理由はそれだけではありません。」
お父様と仕事をなされる中でうまくいかなかったという事ですか。驚きました。差し支えない範囲でもう少し詳しくお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?
「仕事に対する考え方が違ったという事が大きいですね。もちろん世代も違えばこれまでの経験も違いますので考え方は違って当然だと思います。うまくやれる方は親子間でこの違いにうまく折り合いが付けられたのだと思います。私の場合は自分の考えでやりたかったので、そうであれば父の地盤を継承するのではなく私自身の力で仕事をしていくべきだと考えるようになりました。それなら全ての結果は自分自身の責任と言えますので。」
ご回答ありがとうございます。本当にすごい決断だと思います。ですが、起業となればそう簡単な決断ではないとも思えるのですがいかがでしょうか?
「もちろん簡単な決断ではありません。迷いもありました。実は今事務所として使用している物件のオーナーの方とは釣り仲間でして、その方と釣りをしているときに相談したことがありました。その時にオーナーの方が決断の後押しをしてくれたというのが非常に大きいですね。当時空き家となっていたこの物件もその流れで相談しました。この物件はオーナーの方が電気工事業として本格的に会社を立ち上げた際の創業の地でもありましたので縁起の良さにあやかりました。」
空き家を活用しての起業について
釣り仲間のオーナーの方との関わりが大きな決断に繋がったというのは大変興味深いお話しです。何らかの縁を感じてしまいます。ただ、空き家だった物件を利用するとなればやはり不便を感じる点もあるのではないでしょうか?特に築年数が浅くはない物件となればなおのことかと思います。その辺についてお聞かせ頂けますでしょうか?
「実際その通りです(笑)。空き家としてしばらく放置されていた状態でしたからやはりそのまま使用するというわけにはいきませんでした。そのためオーナーの方と相談して2階部分をフルリフォームして頂きました。もちろん家賃は上がってしまいましたが(笑)。」
フルリフォームしたという2階部分。外観と違い、中は新しい。
今回事務所として利用するにあたりフルリフォームをなされたという事で納得の快適さですね。実際空き家を活用しなかった場合は事務所を新築するという事になったかと思いますが、そのあたりはいかがでしょうか?
「初期投資という意味では大きいですね。実際新築するとなると土地も必要になりますし、建物自体も新築ですのでコストも大きなものになります。コストの問題から新築を選択することは出来ませんでした。やはり空き家あっての起業だったかと思います。」
インタビューで使わせて頂いた打ち合わせスペース
空き家の活用はコスト面で大きなメリットだったのですね。2階部分をフルリフォームされて見た目にも快適さは伝わってきます。ですが実際どうでしょう?何か不便を感じられる部分はありませんか?
「水道設備工事業と電気工事業で施工の対象となる部分は違いますが元々建設業の事務所として使われていた物件です。物置となるスペースや倉庫もありますし、不便を感じることはありません。あえて言うならベランダ部分や風呂の部分でしょうか?ここはリフォームの対象となりませんでしたので古いままです。それでも普段の業務用途で不便になる部分ではありませんから実際には不便を感じるところはありません。コストメリットの方が本当に大きいです。」
倉庫として利用している小屋。入り口を1つ増やし、オーナーと共用で利用している。
今後の展望について
本日は取材に応じて頂きありがとうございました。最後に今後の展望についてお聞かせ頂いてもよろしいでしょうか?
愛犬と共に水住を大きく飛躍させたいと意気込む斎藤さん
「実はもうじき新しい事業を始める予定です。ある会社さんと組んでユニットバスの組み立てを施工する事業を始めます。そのために社員を2名採用しています。もちろん指導をしなければならないので立ち上げは苦労することも多いとは思いますが、こちらも軌道に乗せて行ければと思っています。」
創業一年にして既に業容拡大にも挑まれるとは本当に驚きです。そこもやはり継承ではなく独立という道を選ばれたからこその道かと思います。本日はありがとうございました。
八戸圏域水道企業団指定給水装置工事事業者 水住(みすみ)
住所 :八戸市大字白銀町字小沼7-22
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