八戸市のリノベーション事例紹介

八工大空き家リノベプロジェクト!第4回 〜完成・未来編〜

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arrow-L.png第3回  

前回の「動画撮影、壁塗り準備編」から約半年。
八工大空き家リノベプロジェクトに当初から関わり続けている、八工大4年生の中村さんの個展「-arium」が10月10日(土)〜16日(金)まで開催されているということで、お話を伺いに八戸工業大学内丸サテライト(アキヤプ)へ。

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前回、未完成だった店舗部分やトイレはどうなっているのでしょうか。

店舗部分がオシャレに!トイレも使えるようになりました!

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前回パテで補修し下地剤塗装の段階だった壁はペンキで白く塗られ、床はモルタルで補修し、ウレタン塗料で白く。
さらに、照明が追加され暖かくおしゃれな展示スペースに。
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完成間近だったトイレには、ドアと換気用の窓が取り付けられていました。卒業研究や授業の合間を縫って少しずつ作業を行い9月に大部分が完成、本日は仕上げ作業ということで鍵を取り付けます。
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これでトイレとしての機能は全て備えられ、実際に使用できるようになりました!
今後、新4年生に引き継がれ、さらに改良されていくそうです。
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▲1F倉庫 ▲2F居室

他にもリノベーション予定の場所がまだまだあるそうなので、今後どのように変化していくのか楽しみですね。

手軽に自然を感じられる空間を

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渓流釣りが趣味で普段からよく山に足を運んでいた中村さん。自分が好きなその自然を、デザイン・製品に繋げられないかと考え、 卒業研究の題材に。気軽に手にとり、手軽に自然を感じられるように、ガラスケースの“中”に自然を再現するテラリウムではなく、 あえて気泡を入れ、水や岩をイメージしたガラスに苔を根付かせることで、それを含めた周囲の“空間”をデザインするインテリアプロダクト「-arium」シリーズを制作しました。
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空き家だからこそ自由に、展示するものに合わせて自分たちの手でどんどん変えていける。
発想の制限がない空間で展示される作品は、とても生き生きとしていました。
「-arium」シリーズは研究途中とのことで、今回の展示での来場者の意見を踏まえ、さらに改良され最終的にユーザーの手に渡るところまでの一連が、卒業研究として1月に発表されます。

地域に寄り添って変化し続ける場所

学生と地域の交流の場としての利活用を目的に、内丸地区の空き家を学生たちの手で改修しオープンしたサテライトキャンパス。
学生の皆さんは、実際にこの場所に来たことで感じた、いろいろな課題を自分たちの手で変化させて来ました。
そして、これからも完成であり未完成、リノベーションは続いていきます。
「街の各地に、文化的な事が点在している面白さを発信できる一つの起点として、これからもこの場所を発展させていきたい」と語る皆川先生。これからのアキヤプがどのように変化・発展していくのかますます楽しみですね。

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▲左から黒滝さん、皆川先生、中村さん、亀和田さん、岩渕さん、西尾先生。

 

八戸工業大学ホームページ
https://www.hi-tech.ac.jp/ 

私立大学研究ブランディング事業コンセプトサイト(Arch Project)
https://www.arch-pj.net/  

 

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